IELTSサクセスストーリーSUCCESS STORY
「受験生の声」vol. 6 ~大学院留学でCoastal Landscape Architectを学ぶ(後編)~
こんにちは、IELTS 公式テストセンター:JSAF(ジェイサフ)、大阪オフィススタッフです。このコーナーではJSAFでIELTSを受験いただいた受験生からとの対談インタビューを掲載いたします。
JSAF IELTS受験生インタビュー企画・第5弾では、海外大学院でCoastal Landscape Architectを学ぶ大森さんに目標スコア獲得までのストーリーを伺いました。今回は、インタビュー後編をお届けします。
※当記事は、オンラインで実施した受験者インタビューをまとめたものです。
<過去のインタビュー記事はこちら>
「Vol 5. 大学院留学でCoastal Landscape Architectを学ぶ(前編)」はこちら
「Vol.4 コロナ禍でのIELTSとの向き合い方」はこちら
「Vol.3スコア達成後の夢に向かって ~前編~」はこちら
「Vol.2 コロナ禍でのIELTSとの向き合い方 ~後編~」はこちら
「Vol.1 コロナ禍でのIELTSとの向き合い方 ~前編~」はこちら
リラックスさせてくれる対応なのですごくありがたいです
● JSAF-IELTSの受験環境・スタッフの雰囲気・対応はいかがでしたか?
O フレンドリーで親切に対応してくださりありがたいです。
O 雰囲気もとても良いです。他と比較するのは良くない気もしますが、IELTSを初めて受けた時は、大会場で、JSAFではないIELTSだったんです。大きな大学の教室を借りて、すごく大人数の受験生が受けるところで、試験官も不愛想で…それは仕方ないと思うんですけど、JSAFと比べるとあまりフレンドリーではない、本当に“試験です!”という感じでした。JSAFでIELTSを受験した時は、試験は試験なんですけど、なんだかフレンドリーでリラックスさせてくれる対応なのですごくありがたいです。
● 京都大学の前の学部時代は違う都市にお住まいだったんですか?
O はい。新潟に住んでいました。TOEFL受験の時は車を借りて朝4時くらいに起きて高速道路をぶっ飛ばして受験会場に向かう、IELTSの場合は新幹線で行ってました。
● アットホームでフレンドリーな対応というのは、当日のパフォーマンスに影響しましたか?
O 影響すると思います。昔 都内で受験した時は、おそらくIELTS専門の語学学校があると思うのですが、そこからの受験生がかたまるじゃないですけど、テストの出来がどうだったかとか、テスト前にも後にも若干、緊張感を煽るような雰囲気があって…。受験生が多い分、写真撮影や試験の進行にすごく時間がかかってしまって、試験時間が予定通り進まず、時間が押してました。それこそ持病の腰が痛みました。英語に向き合う時間以外のストレスがかなり大きかったです。JSAFで受験するようになって、少人数でアットホームな雰囲気で試験が受けられるので、かなりありがたいです。あと、スピーキングの時間も決められるので。
● スピーキングテストはだいたいいつも何時頃をリクエストされてました?
O 午後一(13:00)かラスト(16:00)でいつも出しています。試験が終わってすぐスピーキングテストを受けるか、昼寝を挟んで受験するかという感じです(笑)
● 目標スコア7.0が取れた時は午後2時頃からのSpeakingテストでしたね。その日は集中力もちました?
O 正直、その日なにを喋ったのか憶えていないんです。食べたものは憶えてるんですけど(笑)ツナマヨのおにぎりを食べて、試験を待っていて、外のベンチでひたすら自分に質問して自分で答えを返すという独り言をずっとやりながら待ちました。試験が終わって、試験官に何を質問されたとか、毎回メモっているんですが、その日のメモが無いんです。
● すごい、ゾーンに入っていたみたいな感じですね。
O 本当かって言われるんですけど、その日はなにを質問されたか全く覚えていないんです。
● アットホームな雰囲気の中、リラックスして受けて頂いたというコメントは、とても嬉しいです。そのほかに「こういうことしてくれたらもっと嬉しい」などのご希望があればお聞かせください。
O 試験当日に関しては特に要望がないくらい満足しているんですけど、もし可能であれば、ライティングの添削一回無料(Writing Assist)…のスピーキングver.とかも、あのあたりを拡張してもらえると助かるかな(笑)
● 無料特典はWriting Assistを活用いただきありがとうございます。いかがでしたか?
O とても勉強になりました。どうやって評価されているのか、採点基準もわかったのでどうやって点数が減っていくのかがよくわかりましたね(笑)
● Writing Assistは何回くらい利用されましたか?
O 受験回数=Writing Assist利用回数です(笑)
● たくさん使っていただいて嬉しいです!Writing Assistは英語でみっちりフィードバックがきて、高得点を狙う人にはいいですよね。
O そうですね、ただしどう直せばよいかの答えは教えてくれないんですよね、意地悪なような親切なような(笑)ここにチェックが入ってる、どういったミスなのかということはちゃんと指摘してくれるんですが、そこをどう直せばいいのかは自分で考えなければいけないという面で時間はとてもかかるんですけど、ライティングの勉強としてはすごくためになりますね。Writing Assistは、「はい、この問題。できたらメールで送ってね。」という感じで取り掛かりやすかったです。
無料特典はWriting Assistの他にもIELTS Masterやマッコーリー大学の無料オンライン講座などもありますのでぜひご活用ください。
スケジュール管理が要 (重要?必要?)
● IELTSの勉強のスケジューリングについてお聞かせください。
O 試験を受けると決めた時と、具体的な受験日も決めずにいる時とでは結構差があって、試験を受けると決めた時は1か月前からListeningに何時間、Readingに何時間割けれるかを結構細かくGoogleのスケジュールを使って管理していました。(Googleのスケジュール画面を表示して)2020年の3月はこんな感じです。火曜日だったら午後8時から何をやったかというと、これは結構自由な英語の時間なんですけど。1週間のスケジュールの中でどれくらい英語に携われる時間があるのかというのを大体の目処で作っていました。なので、これ、2時間ビッチリWritingをやっているわけではないんですけど。こんな感じで勉強していました。
● このスケジュールはどんなタイミングで作るんですか?
O スケジュールは毎週変わらないので、大体一週間のスケジュールを決めたらそれを1か月分コピーしていました。3月のこの週であまり(勉強)出来なかったところがあれば、Writingが今週出来なかったと思えば来週のどこかでReadingは得意だから削ってWritingに置き換えるとかしていました。自分の場合、事前の勉強で触らない(やらなかった)ところがあると、その部分のスコアが必ず悪いっていうジンクスがあるので。
● この忙しいスケジュールの中、結構ランニングされていますね(笑)あと、フリーのところは何をされていたんですか?
O フリーの時間は、この朝のEnglishの時間とかわらないんですけど、全く英語に関係ないことをやる時もあれば、好きな英語のYoutuberの試験に絶対活かせないような英語を聞くとか(笑)そういう感じですね。
● 学校の研究との両立はできていましたか?
❍ 時期にもよりますがなるべく研究との両立ができるようにしていました。
“Coastal Landscape Architect”とは
● 大森さんが専攻される予定のCoastal Landscape Architectureについて、興味がわいています。日本で何を建設する時にこの学問が必要なのでしょうか。
O 実はそこができていないのが日本なのかなと思っていて、自分の研究は津波や災害に関するものなのですが、海の景観を考えた場合、景観という美しさが防災機能をも有するというのは難しいんですよね。防災機能を有するインフラを整備するとなると、防潮堤や防波堤があって、福島や東北地方で巨大な防潮堤が建設されて大きな問題になりましたが、土木分野にかかわります。防災もできてかつ周辺の環境の美しさや機能を考えられる、創る人がいないんですよね。私はCoastal Landscape Architectですと名乗っている人は私が知る限り今ロールモデルがいないのですが、様々な専門分野の人が沿岸の整備に関われる仕組みがあってもいいのかなと思っています。
● 日本でその分野が遅れているという理由は何なんでしょう?
O 伝統的にインフラという分野が土木技術と深く関わっているので、災害と普段利用の両立を考えて美しさも兼ね備えたランドスケープというニーズの変化への対応が遅れている気がします。
● デザイン性を兼ねた建築を勉強している人と土木を勉強している人が分かれすぎているということですね?
O そうですね。建築になると建築学科があって、防災になると土木になっちゃうんですよね。“Coastal Landscape Architecture”はその真ん中というか、海岸構造物という建築、防災に関与する土木、海のランドスケープはそれらをまたいで、かつ繋ぐことができるようにならなくちゃいけない。海外はむしろ日本みたいにがっちり土木は土木、建築は建築と仕切らず、もっと広い範囲で誰でもウエルカムという雰囲気でデザインスクールという枠で色んなことを学んできた人が集まっているので。
● 大森さんは事前アンケートにて海外で行ってみたい国として、南アフリカ共和国とアラブ首長国連邦のドバイの人工島をあげてますが、今のお話が実現されている国なんですか?
O これはCoastal Landscape Architectureに深く関係するわけではなく、いろんな海を見てみたい、ということでアフリカに行きたいという願望からです。アラブ首長国連邦のドバイの人工島はパーム・ジュメイラがすごく有名で、見てみたい場所リストに入れています。人工島がどういう風につくられてるのかなという興味があり、行ってみたい場所です。
グリーンインフラ × グレーインフラ → ハイブリッドインフラ
● 今、実際、防災とデザインが実現されてる世界的に有名な場所というのはあるんでしょうか?
O 防災とデザイン(減災デザイン)は現在活発に議論されているテーマで、学問的、専門的には「グリーンインフラ」「グレーインフラ」と関連します。例えば、ボストンの海岸では海面上昇がいま問題になっていて、それにどう対抗すればよいのかというので、いわゆる「グレーインフラ」と「緑で何とか防災しようというグリーンインフラ」を合わせたハイブリッドインフラで、海面上昇に対し研究や取り組みが盛んに行われているエリアだったりします。
● なるほど。海面上昇問題ですか。
O 人工構造物と自然が持っている力を使って防災に役立てる、かつ災害時以外の日常において人々の憩いの場としての空間も提供できる、そんなインフラがボストンやニューヨークあたりにも整備されていて、そういった事例がアメリカ各地でみられます。
● 大森さんのご出身は海のあるところですか?
O はい。バリバリの海育ちです。海育ちで森林の勉強をしていたりと専門性に欠けているかもしれませんが。(笑) 修士論文は津波の研究だったんです。
● 関東より上の方なんですね。
O 私は関東の海育ちなので、東日本大震災では津波がきてしまって、海の町が浸水してしまったんですけど、そういった経緯もあって海の景観というものが、災害復興然り、防災だけではなく住民の意見を反映した、生活の場として整備するべきなんじゃないかなと思っているので。
● ご自身の経験も今の研究に繋がっているんですね。これから日本で第一人者になっていただきたいです。応援しています!今日は貴重なお話ありがとうございました。
O 頑張ります。ありがとうございました。