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「受験生の声」vol. 5  ~大学院留学でCoastal Landscape Architectを学ぶ(前編)~

こんにちは、IELTS 公式テストセンター:JSAF(ジェイサフ)、大阪オフィススタッフです。このコーナーではJSAFでIELTSを受験いただいた受験生からとの対談インタビューを掲載いたします。

JSAF IELTS受験生インタビュー企画・第5弾、今回は大学院の修士課程に在籍中の大森さんにお話しを伺いました。海外大学院でCoastal Landscape Architectを学ぶ為にIELTSを受験し7.0を獲得した大森さん。目標スコア獲得までのストーリーはこちらも手に汗握りながらお聞きしました。また、後半では日本ではまだ聞き慣れないCoastal Landscape Architectについても詳しく伺っております。

※当記事は、オンラインで実施した受験者インタビューをまとめたものです。

<過去のインタビュー記事はこちら>

「Vol.4 コロナ禍でのIELTSとの向き合い方」はこちら   
「Vol.3スコア達成後の夢に向かって ~前編~」はこちら
「Vol.2 コロナ禍でのIELTSとの向き合い方 ~後編~」はこちら
「Vol.1 コロナ禍でのIELTSとの向き合い方 ~前編~」はこちら

海外の大学院では景観を専門的に勉強したいです。

● こんにちは。さっそくですが、自己紹介をお願いします。
O 京都大学大学院 / 修士2年農学部で森林経済政策を学んでおります大森(以下:O)と申します。

● IELTSの受験理由・目的について教えてください。
O 英語、語学力を証明するためと、海外大学院進学のためです。日本の大学では(特に沿岸部)自分のやりたいランドスケープの勉強を専門的にはできないと考え、海外で学ぼうと思いました。

● 無事にIELTSのスコアが取れたということでおめでとうございます。大学への提出はもう済まされましたか?
O はい。結果待ちの状態(2021年2月)で、12月中旬~1月中旬が海外の大学院はほとんどが締切なので、それまでに何とかのせないといけないという…6.5でも良いと言えば良いのですが、それだと受けられる大学が少なくなってしまうのでどうしても7.0にのせたいとこだわって最後まで粘りました。

● 大森さんの粘り勝ちですね(^^)
O はい、ただスコア見ても、これ切り上げじゃないか?って(笑)

●海外の大学では、今やっていることとは全く別の事を学ぶのでしょうか?
O そうですね。私の場合、今の研究分野と海外でやることが全く違うので海外ではマスターにアプライしています。きっかけは今の研究データからランドスケープの勉強をもっとしたいと思うようになり、今は経済寄りの研究をしているのですが、よりアーティスティックなランドスケープの勉強や空間を手掛ける分野にいきたいと思ったことです。

●今の農学部ではどの研究科にいらっしゃるんですか?
O 私は農学部の森林政策研究室というところにいます。文系と理系の中間のようなところに居て、経済評価という統計分析などを専門にやっています。森林の経済評価という部分で、今の研究も日本での生活もすごく満足はしているのですが、その研究を通じてやはりランドスケープの分野に興味を持ちだしました。ただランドスケープ+防災減災の分野の研究は海外の方が進んでいるという印象があります。日本のランドスケープの多くは建築学科に進まないと勉強できず、理系寄りの方の分野となってまして。。。そういった学問的事情により、このランドスケープの勉強がしたいなら日本ではなく海外でやりたいっていう気持ちが強かったです。

●景観の分野、海外どのような学問名となりますか?
O そうですねCoastal Landscape Architecture という分野を希望しています。Landscapeの中の特に海を扱っているところがあるので、今アプライしている大学はすべて海という特殊な景観をやっているところを申し込んでいます。

●第一志望はありますか?
O 実はアプライしているところは全部行きたいところなんです。そのほかの大学では私がやりたいことをやっていないんです。なので、第一、第二、第三希望という区切りはありません。

● Coastal Landscape Architectの分野はアメリカが進んでいるんですか?
O アメリカやヨーロッパ(オランダやイギリス)ですかね。

●どのようにしてそれらの大学を見つけたんですか?
O 論文を読んで、この研究をやっている人はどこの大学に所属しているのかがわかり、そこからあたりをつけます。あとはネットサーフィンなどです。Landscape Architectureという学科があっても海のことをやっているところ、やっていないところがはっきり分かれているので、ランダムに探したりしました。また偶然出会った論文から探し当てたりしました。

● いずれかからオファーがくるといいですね。
O トータルで4つ、5つアプライしたのでどこか引っかかるといいなと思っています。

たった0.5のバンドを引き上げるためにこんなにやらなきゃいけないのか

● IELTS受験回数(ペーパーとCD IELTSそれぞれ)を教えてください。※おおよそで結構です
O ペーパー: 10回以上 / コンピューター: 1回
※ JSAFでの受験回数はペーパー受験およそ10回のうち3〜4回ほど

● 最初にIELTSを受けられたのはいつですか?
O 大学3年の時だったと思います。大学の学部2年で留学していてその後に受験しました。今が修士3年になるので、5年前くらいが確か最初だと思います。

●5年前から海外の大学を目指していたということでしょうか?
O 当時は留学するための、最低要件の語学要件を満たすための受験でした。当初の目的は、どれくらい英語ができるかって証明するものが自分の中で欲しいなと思って、最初はそういったモチベーションで受けていました。本当に海外の大学院に行くために試験を受け始めたのはここ1~2年くらいです。

● 獲得スコアと各セクションのスコアをお教えください。
❍ Overall 7.0(L:7.5 R:6.5 W:7.0 S:6.0) (今後はOverall 7.5~8.0を目指す)です。

●何回くらいで目標スコアをクリアしましたか?
O O 最初から数えたら何回かわからないですけど(笑)、JSAFで受け始めたのが海外の大学院の為だったので・・・修士2年の時なので、ここ1年くらいですかね。おそらく3~4回かなと思います。

●勉強にあたってその1年間、何が一番大変でしたか?
O 一番大変なのはスコアが出なかった時だったと思います。勉強したのに上がってないってどういうこと?って最初は思ったりとか(笑)IELTSは0.5バンド刻みしか評価してくれないので、どんなに頑張ってもたった0.5のバンドを引き上げるためにこんなにやらなきゃいけないのかと苦労しましたね。

バンクーバー(カナダ)のダウンタウンエリア。(大森さん撮影)
高いビルが密集するエリアで観光オフィス街の中にも、緑が至る所に整備されている。

● 0.5の壁が大きいですよね。その壁を越えた大森さんにコツをお聞かせいただきたいです。
O あきらめずに、毎日、月火水木…7日間ある中で、休日だけとか日にちを決めてやる方もいると思いますが、毎日何かしら取り組まないといけないんだなと感じました。4技能で聞く・書く・読む・話すとあるので、それらを1日で全部こなすというのは難しいので。人それぞれ忙しさも違うと思いますが、月曜日は「聞く」だけをするとか、英語の4技能に対して毎日何かしらをするというのが壁を打ち砕くコツというか、それが習慣になれば越えられるんじゃないかなと思います。

● では、毎日やって1年で目標をクリアされたのですね。
O 初めて受けたときは5.0で、スコア6.5での停滞が長かったです。

● 5.0から6.5というのは割と早く上がったんですか?
O そうですね、目的が「ただ英語ができるという証明作り」から「大学院」という目標に変わった時に、その時は5.5だったんですけど、6.5にスッと上がりました。いきなり上がったわけではないですけど、全部の技能がだいたい6.0,6.5がどんな時でも取れるようになりました。あと、8カ月ほどカナダに研究留学を経験したことも大きかったと思います。

● では、その留学の後に少し(IELTSのスコアが)上がったという感じですか?
O 留学から帰った頃は、6.5で安定するようになりました。自分の弱点はSpeakingを除いたほかの3技能がいい時と悪い時のばらつきがあることだったんです。突然7.5,8.0取れる時もあるのに、他のセクションが5.5とか…そういうことがあったのが、全技能どんな回で受験しようとそのバランスが崩れることがなくなりました。ただ、どうしても7.0には上げられなかったですね。6.5で半年くらい停滞していました。

● 留学前はどれが高くてどれが低かったとかありますか?
O 毎回違いましたね。恥ずかしながら、留学から帰ってきてから英語ができるようになったんだろうと言われる方が多いのですが、そういうことはなく、スコアが上がったというよりは、英語という語学のバランスが整いました

O 英語のコミュニケーションは聞くだけが得意だと現地では上手くやっていけないですし、聞く・話す・読む・書くの全部を日常的に触れていたからこそ語学のバランスが安定して、テストの毎回の難易度に対してバラつきがなくなったというのが留学で得たものですね。それから7.0までが長かったので、またそれで苦労したんですけれど。

純粋な英語力だけでなく「点を取る力」が必要

● IELTS受験の際に気を付けていること、またこれから受験する方へのアドバイスをお願いします。
O 向き不向きよりも前向きに取り組むことが大切だと思います。IELTSでは純粋な英語力だけでなく「点を取る力」が必要になります。つまりスコアが上がらない状況にあったとしてもそれは英語ができない、全く成長していないというわけではないと考えます。私自身も6.5から7.0にスコアをのせるのに大分苦労しました。英語の勉強が足りないのだ、とがむしゃらにやっていましたが、振り返るとIELTSという試験で点を取る練習(高評価をもらえるパターンの分析)もすれば効果的だったのではと反省しています。前向きに努力あるのみです。

● IELTS対策として行った勉強方法(JSAF-IELTSの無料特典等を利用された場合は、含めてください)・学習期間・IELTS教科書・語学学校などを具体的に教えてください。
O IELTS Writing Assist / 過去問(Cambridge出版)を解く
O 毎日Podcast (英会話を聞く/ Ted-talkを聞く)、 IELTS-BlogのWriting 添削指導を受ける(Writing 1本書く)

● 「点を取る練習」もすれば効果的だったのではと振り返られていますが、具体的には?
O Readingであれば、7.0を超えている方の特徴としてはおそらく、Yes/No/Not givenのあの選択肢の問題で結構点を落とされている方が多いと思ったりするんですが、結構な回数IELTSを受けて、それほど問題の傾向は変わらないと感じたので、過去問を通じてReadingの出題のパターンでどういうものを自分は苦手なのかをきちんと分析すればよかったなと思います。
O IELTSの過去問であると、確か4回分くらいの過去問が収録されていて、それぞれReadingの出題形式が違うはずです。段落の要約を適切なものから選んだり、研究者が何を言ったか選ぶ、とかそういった出題パターンのバリエーションが多くて、どのバリエーションが自分は苦手なのかをきちんと分析して、そればっかりをやればもう少しぐんと効率的に上がったんじゃないかなと思っています。

● 苦手を分析して、そこを攻めるっていう感じですね。
O 自分の苦手な出題パターンばかりが出る回も実はあります。Writingであれば、おそらくPart1は図表の分析ですが、そこでダイアグラムだったら嫌だとか。自分が苦手なものをちゃんとやっておけば、毎回のバラつきは少しでも減るのではないかと思います。

● 7.0を目指すなら苦手なところを置き去りにはできないレベルになってきちゃいますよね。
O そうですね。

● Overall 7.0を取った時の問題を憶えていたりしますか?
O 7.0を取った回は憶えているんですけど、取れたという手ごたえは正直なかったんです。体調があまりよくなく、試験中もずっとトイレに行きたいと思っていたりとか、そういった回で(笑)。。。あとは、いつもより若干受験者が多いと感じた回だったので、今回は7.0取れてないだろうなと受けてからションボリしていましたね(笑)

● ここで決めなきゃって力みが抜けてかえって良かったとか?
O 毎回試験を受ける時の気持ちは、結構「無」なんですよね(笑)
O 緊張しているわけではないのですが、何も考えたくないというくらい追い詰められていたんですね(笑)

● IELTSは土曜日に実施が多いですが、金曜日は早く寝ようとか、集中するためのルーティンはありました?
O ジムに行って走ってました。
O 試験会場に向かうときには、試験が終わったら絶対に美味しいものを食べに行くって決めてました(笑)IELTSはトイレ休憩の時間に制限があって厳しいので、頭のコンディションより体のコンディションを大事にしないと最後まで集中できないので、そこは気を付けていました。

「コンピュータで受験するIELTS」について

●コンピュータで受験するIELTSも1度受験されていますが、いかがでしたか?
O 感想を端的に述べると、私はペーパーがいいです。ただ、スコアを取らないといけない期限が差し迫っている中でコンピュータでも受けることができるなら、試験を受ける回数、チャンスが増えると思ったので一度トライしてみようと思ったのがその1回です。ただ、期限が差し迫る中でコンピュータにシフトする時間がないなと思ったので結果的にもうペーパーでスコアがクリアできるだろうと信じて受けましたね。

●具体的にどの点が、ペーパーの方がやりやすいと感じましたか?
O 私の場合、ペーパー歴が長いので、最初からコンピュータで受けていたらまた違っていたのかもしれませんが、ペーパーからコンピュータに移った時にリスニングが結構厄介でした。私の場合、ペーパーで何を聞いたかをメモしてから後でじっくり選択肢から選ぶというスタイルでやっていたので。それがコンピュータのリスニングではできないですよね。聞いた瞬間から選択肢から選ばなければいけない、そういった判断の速さが求められるのですが、私は決断力、判断力が無いので・・(笑)パッと選んで、パッと次に行くというのが自分には厄介な点だったと思います。

※コンピュータ/ペーパー形式、どちらにも特徴があります

●なるほど、Reading・Writingはいかがでしたか?
O リーディングはもともとTOEFLではパソコンでの受験だったので、そんなに変わらないですね。ライティングは消しゴムで消す手間が省けるので、好きな人は好きだと思います。書いた感触で、いま間違って書いたなとペーパーだとわかるんですけど、タイピングだとタイプしていてタイプミスとか自分のスペルミスに気付かず、正しいと思い込んでそのまま続けてしまうようなことがあったのでライティングのスコアに関してはコンピューターではすこぶる悪かったです(笑)

●タイピングに慣れていないとやはり難しいですか?
O そうですね、本格的にパソコンで受けると決めた受験者の方であれば、IELTSが使っているキーボードで打つ練習をすれば本番も緊張せずにできるかなと思います。私の場合、ペーパーでライティング書くときに、「あ、いま間違えたな」というのが頭で考えるより手の感覚で気づくんです。それがタイピングになると全く分からない。パソコンで目が疲れてるっていうのもあるかもしれませんし、そういう意味で、まぁ1回しか受けてないので何とも言えませんが、(自分は)パソコンに慣れないだろうなと思って。

●スペルなどは書いてる手で覚えてるんですね。
O 三単現のsとか、そういった小さなミスをタイピングだと引き起こしやすいなと思いました。

●普段使いのパソコンはスペルチェックが入っているから、それに慣れてしまっているというのもあるかもしれませんね。
O それもあるかもしれないですね。

  >>>「スコア達成後の夢に向かって~後編~」へ続く
前半では大森さんの7.0獲得までの道のりをお伺いしました。また、「ペーパーで受験するIELTS」と「コンピューターで受験するIELTS」の違いについては、両フォーマットの受験経験がある大森さんならではの視点で、大変興味深かったですね。後半では、具体的な勉強方法、またCoastal Landscape Architectについて詳しくお聞きしております。

大森さんがIELTS勉強中の綿密なスケジュール表は必見です。どうぞお楽しみに!